湖乃柄ユズルの『だらけすぎなラプソディ(死』

声とか趣味で展示したりとか、イラストとか自作乙女ゲーの話とか色々書いてます。

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オリバト―希沙&紗希―

オリバト希沙&紗希編


長い。無駄に長い。
馬鹿みたいに長い。

興味あったら読んでくださいなw
オリバト―希沙&紗希―…の続きを読む

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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オリバトキャラ語り

20060324184220


オリバトキャラ語り

―仁―

『斑鳩君は、人が嫌いなの?』

『は?』

突拍子のない、松原の言葉に俺は目を丸くした。

『お前には関係ないだろ。』

冷たくそうあしらって眉間に皺を寄せた俺は、席を立った。

―なんなんだ?こいつ。

最初の彼女の印象は、゛いきなり話しかけてきた変な奴゛だった。
松原は、クラスの中ではあまり目立つようなことをする奴じゃなかった。けれど、外見の整った顔立ち、誰にでも優しい性格で大人しい奴だったため、何もしていなくても男子が好意を寄せていたようだ。
女に特に興味のなかった俺は、彼女とは話したことはなかったし、話そうとも名前を覚えようとも思わなかった。

『つーか何だよ。なに?』

きつくあしらった俺に対して、彼女は先を歩く俺の前に走ってきて、ピタリと目の前で止まるとニッコリ笑ってじっと見つめた。
いたたまれなくなった俺は、ギロリと松原を睨むと不機嫌そうな声を出し、悪態をついてスルリと松原を追い越して先に進む。彼女は負けじと俺の後をくっついて歩いては、ぱたぱたと廊下の床が音を立てた。

『…ぁ…えっとね…なんだか、斑鳩君寂しそうでね…』

『はぁ?』

先程の態度とはうってかわって、後をついてきながら、困ったような声を上げて口を開く。俺は立ち止まって、訳が解らないという顔をしながら首をかしげると、彼女は苦笑いをした。

『その……斑鳩君、無理に人を避けているように見えるんだよ。いつも…』

イライラした。いきなり言われたその言葉に、不思議と腹が立って松原に向かって吐き捨てた。

『余計なお世話だ。』

『…っ…』

相手の目を直視する。
その行為に彼女は表情を硬くする。何も知らない奴が偉そうな口をきくな。俺の事を分かったような言い方を…!!

『いきなり話し掛けてきて、偉そうなこと言ってんじゃねーよ。』

『……。』

『お前に何がわかんだよ。俺の事をなんでも知ってますみたいな言い方しやがって…ふざけんな。』

『あ…あのっ…』

『目障りだ。俺の前から消えろ。もう話し掛けんな。ウゼェ』

そう言うと、松原は少し寂しそうな…複雑な顔をしてゴメンネと呟いた。

『…くそ…。あんな顔、見せんな…』

去りぎわに、うっすら涙を浮かべて走る松原の顔が、何故か忘れられなかった。何故だろう。今まで、女なんてたくさんいたし、泣き顔なんてたくさん見て来た。人を殺す事なんて日常茶飯事だった俺にとって、女の泣き顔なんて見慣れていた筈なのに…

―俺には、その意味が解らない。

―理解不能だ。

―誰か、答えをくれないか…

―俺は何でこんなに、あいつの涙がきになってんだ?


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オリバトキャラ語り


―水城―

「チャンスをやろう。お前にたった一度だけのチャンスを…」

『暗いのは嫌い。』

そう口にすることはできなくて、

そう態度に出すことも出来なくて…

「No.3104072。使いものにならないお前にいい死に場所を与えてやろう…」

感情をださず、無表情で男の言葉を待った。
その呼び名が嫌い。

暗い所も、

自分を認めてくれない彼等も…

だから、何もせずここで閉じ込められている自分を゛殺して゛くれるところなら喜んでいくのに…

けど、本当は生きたい…生きたい…だから…

「一度だけのチャンスをやろう。お前がこれに優勝すれば、我々はお前に仮ではない゛名前゛を与えてやるし人間としての生活を保証してやろう…」

その言葉に目が光って、立ち上がった。

欲しいのは自由だ。

暗闇も、名もない自分はもういやだ。

―だから…

『…私の為に、クラスメイト同士で殺し合いをしろ。』

降される、その最初で最後の命令に不思議と胸が踊った。


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オリバト語りその2

―孝司&観音寺―



―もし、僕が死んだらこれを頼むよ。

そう言って差し出された一冊の分厚い本。

中には、数枚のディスクとフロッピーが
本のページを刳り貫いた中に入っていた。





俺がまだ、小学生だった頃。
兄貴のクラスがプログラムに選ばれた。

愕然として、泣きじゃくる母親。
父は、唇をかみ締めてただ母さんを抱きしめていた。
その頃の俺は、何がなんだかわからず
修学旅行に出かけた兄貴のことを、
どうしてこんなに両親が泣き叫ぶほど心配になるのか不思議でならなかった。
だって、修学旅行だろう?一生あえなくなるわけじゃない。
ただ、漠然とそう思っていたから。


―けれど、それから2週間後…


ようやく旅行から帰ってきた兄貴の様子が変わった。
日々、何かに脅えているような…
暗がりを極端に嫌い、そして外に出歩かなくなった。
今にして思えば、毎日のように家にきていた兄貴の友達でさえ来なくなった。

あの、帰宅した日を境に兄貴はパソコンに向かうようになる。
元々、そういうことに詳しかった
兄貴が朝も昼も夜も寝ずに何かに打ち込んでいる姿は
ガキながら、不気味でならなかった。



そして…


俺は、気がつくと…
そのプログラムの存在を認識できる年になっていた。
相変わらず、兄貴はパソコンに向かっていたがちょうど
2年ほど前から奴は行方をくらましていた。


―そう。一冊の本と悪夢の物語を残して…



『僕は、5年前あの”プログラム”に選ばれたんだよ。』


ずっと籠もりきりだった兄貴が、ふと俺に漏らした言葉。
ポツリポツリと語り始めたその言葉に俺は目を丸くした。


クラスメイト同士の殺し合い。
好きな人を守って行動そしていたのに、結局守れなかったこと。
大好きだった親友の裏切り。
己の生きたいという強い思念のために、犠牲にしてしまった人々。
そう、悪夢のような日々。


『僕は人殺しなんだ。この手で何人も友達を殺した。何人も犠牲にした。』



―ただ、生きたかっただけなのに。



『だから、孝司。お前もあの時の僕と同じ歳だから…だから、これを持っていて欲しい。』


分厚いその本の中身は、ディスクとフロッピー…



『もし、僕が死んだらこれを頼むよ。』



そして―…



『もし、お前が選ばれた時はこれを使ってやつらの鼻をあかしてやるんだ。
そうしたら、きっと僕は奴らに少しだけ屈辱を味わわせられるから…』



―お前を利用してしまうようでごめんな…



だから、僕はお前に僕の知り得るだけの知識を与えてやる。


―だから…


『やつらに復讐をしてくれ。』



それなのに…

それなのに…復讐を誓ったはずなのに…

あんたは俺の前に現れた。




―君達に、殺し合いをしていただくよ。



復讐を誓ったはずのあんたは、弟である俺など見向きもせずに
淡々と"殺し合い"というキーワードを口にした。


兄貴…俺は…俺にはわからないよ。


復讐を誓ったはずのあんたが…


あんたを…どうして俺がやらなきゃならないんだ…


テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学

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オリバトのキャラ語り

20060312013900


オリバトのキャラ語り


―渚―


『どうしょうもない奴だな。』

そう言って貴方が私の頭を小突いてにこやかに笑うのは、
私の前だけ…

いつも無表情な貴方が、凄くやさしい顔をする。
私はそれを見るのが嬉しくて、いつもいつも貴方について回った。

でも、時々見せる表情とは裏腹に不安もよぎるんだ。
貴方が私を置いてどこかに行ってしまうんじゃないかって…

だって私は、貴方が見せるいつもの冷たい表情が
何故できてしまったのか…

―心の奥底をまだ、知らないから…






―木利―



―だったら、俺が木利を一番に理解してあげるよ。

別に頼んでもいないのに、貴方は私から勝手に話を聞き出して
勝手な解釈で、勝手なことを言った。
それがはじめて彼と話したきっかけ。

クラスの連中が、私をどう思っていようと関係ないと思っていたし
それに対して苦痛を伴う…何てことなかった。
ただ、私は政府のあの狸オヤジからの指令を待つために
教室でただ、黙々と本を読んで暇をつぶしていただけだったのに…

―なんか…木利はさ…いつもどこか一線引いているよね。

当たり前だ。私には情など持つことを許されないのだから…
周りの連中には楽しくしているフリでもしておけばいい。
そうすれば、全て上手くいくし全てが丸く収まる。

―寂しくないの?

寂しい?それはどんな感情なんだろう。
物心つく前から己の身体データや、技術力などを教え込まされて、
周りの人間はいつも、それが終われば私に話し掛けることも褒めてくれることもな
かった。
部屋の中は真っ白で、いつもいつも一人で…

『これが寂しいということなんだろうか…』

気がついたら、みたこともない水滴が自分の眼から溢れていて、
その雫が、己の机をパタリパタリと濡らしていた。
訳も分からず、私はその雫を拭った。

―ねぇ木利。寂しいと思うことは恥ではないよ。

―俺も、ずっとそうだったんだよ…

『貴方も、寂しいの?』

そう口にした瞬間。
貴方の顔が一瞬曇り、そして柔らかく微笑んだ。

―もし、木利を理解してくれない人間しか、まだこの世界にいないのなら…

―だったら、俺が木利を一番に理解してあげるよ。


どうしょうもなくお人よしで、
どうしょうもない…まったくもって救いようのない人だと思った。
けど、私心をジュンと溶かす何かになった…
そう…確かに何かになったんだ…


寂しい?

悲しい?

苦しい?

いいえ。

今は、温かい…




―希沙―

―希沙…お前は将来、この斑鳩の当主になるんだよ。

気づいた時には、
目の前には父親の残骸が転がっていた。
見るも無残に、原形を留めておらず父親と呼ばれていた『モノ』が
ただ、床に転がっていただけだった。

母の実家の『斑鳩』は昔から苦手だった。

自分達の力が非力なくせに
ただ吠えることばかりしかしないアホ連中。
今時の古い考えを押し付けるジジイやババア達。

今のご時世に、腕力で上になりあがる考え方なんて古いんだよ。

いつも喉まで出掛かっていたけれど、
それを言うことをやめていた。
あたしが何かをしたら、双子の『紗希』にまで
とばっちりが来ると分かっていたから…

けど、あたしがまだ本家にいたときはまだ良かった気がする。
母が離婚して、あたしは父に引き取られた。
別になんてことはない。今時ありがちな価値観の相違。
実際、力しか物言わぬ斑鳩の規律を馬鹿みたいに守っていた母は
中々上にあがれない父に対して苛立ちを覚えていたようで…
だから、離婚と称して本家を出た。

―までは良かったのに…

血みどろの自宅で見たものは、
父の残骸と、本家で何度か見かけたことのあるボンクラ共。
あたしは、変わり果てた父のその表情と姿と…
とにかく全てに震えが止まらなかった。

『おいおい。俺達をあざけ笑ってた女がいるぜ。ヤっちまおうぜ。』

叫び声がこだまする家には、誰もいなくて
助けてくれるはずの人の名前さえ遠くて…
ただ否定の言葉だけが、あたしの唇から漏れ出すだけだった。

『お前なんか、お前なんか男の上で腰を振っていればいいんだ!!』

『何が次期当主だ!?俺の方が強いに決まってんじゃねーか!!!』

震えの収まらない身体を拘束されて、
あたしは奴らに犯された。
見開いた…死体の父の、涙を流した跡が…
異様に忘れられなくて…

―ごめんね。お父さん…

『ハハッ!!今までびびってた俺達が馬鹿だったな!
なんてことはない。ただの女だ。』

馬鹿共の一人が、行為を終えるとそう口にした。
あたしはやつらの汚い汚物を全身に浴びた格好でその言葉を聞いた。
悔しくて、やるせなくて…
己の非力さを呪って…
感情などなくなってしまえば…そう思って…

『紗希のおっしゃるとおりこの女はてんで駄目だ。当主の器じゃねぇ』

さ…き…?

『あぁ。恐怖で足がすくんで…ほら、見て見ろよ。まだ震えてるぜ。
ヤりたりないってっか?ハハッ!!!』

容認してた。
あたしが犯されて苦しむのを…
あんたは、容認してた?
ねぇ…あたしが何したの?
ねぇ?あたしが何をしたというの?

気づいたら、そこはさらに真っ赤な血の海に染まって
見るも無残な醜い残骸が転がっていた。

『ねぇ…オトウサン…フフッあたしねぇ…生きる意味…見つけちゃった。』

父の体からほとばしった、未だ乾ききっていないその血液をそっと救い上げて舐め
た。

『ん。苦い。』

―憎んで殺したいと思うのはあんただから。

―だからねぇ。あんただけはあたしの手でゆっくり、じっくり…確実に殺してあげる。


テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学

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